日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.1 (2015)

表題:
微生物制御に関わる基礎的な背景と最新の話題[8] 生鮮食品・果実類における微生物汚染と微生物制御
著者:
草刈眞一(大阪府立環境農林水産総合研究所)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.1,pp.21−30(2015)

生鮮野菜からの微生物による食中毒が問題となっており,農作物の生産現場における衛生管理が求められている。野菜,果実等に付着する微生物には,植物に由来する微生物のほかに,土壌や環境中に棲息する一般微生物,人に感染する微生物による汚染があり,特に生食用野菜では微生物の汚染に対する衛生管理が求められる。 本編では,腸内細菌科に属する植物病原菌の存在,植物体上における大腸菌等人に危害を与える微生物の増殖と汚染の実態,人と植物に共通感染する微生物の存在と汚染事例,農産物の微生物による腐敗損傷やマイコトキシンによる汚染を紹介し,微生物汚染防止対策の研究事例,実用化されている対策を紹介する。

Key words:
Post-harvest disease/Marketplace/Entrobacteriaceae/E. coli/Salmonell enterica/Fresh vegetables/Fresh products.