日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.9 (2014)

表題:
カビ検査法[1] カビ分離法
著者:
渡辺麻衣子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部第三室)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.9,pp.489-493(2014)

特定の対象について,カビによる汚染の防止および対策を講じるためには,検査対象試料を培養して汚染カビを定量的に評価する,または分離培養から単一菌のみからなるコロニーを分離して純培養株を得て,同定や性質検査といった定性的な評価を行わなくてはならない。カビ分離法として,湿室培養法,粒培養法,平板塗抹培養法,希釈平板法,拭き取り法,スタンプ法を挙げ,適用する場合と手順について解説する。さらに,分離培養に適した寒天培地,および分離培養の後に得られる純培養株の保存法についても紹介する。

Key words:
カビ汚染/寒天培地/定量的評価/定性的評価/純培養株/カビ保存法.