日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.54,No.1 (2026)

表題:
界面活性剤の基礎と洗浄理論
著者:
吉村倫一(奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.54,No.2,pp.63−70(2026)

界面活性剤は,水溶液中での会合体形成と界面への選択的吸着により,界面張力低下,可溶化,乳化,分散安定化などの機能を発現する。これらはコロイド・界面化学の基本概念を理解する上で重要である。同時に,洗浄,防菌・防黴,医薬・化粧品など幅広い分野で利用される基盤技術でもある。本解説では,界面活性剤の分子構造と分類を概説した後,表面張力曲線に基づく気/液界面での吸着特性,さらに水溶液中における会合挙動について説明する。また,固体表面への吸着挙動と吸着層形成に着目し,洗浄過程における汚れ除去および再付着防止の機構を界面化学の観点から概説する。加えて,Sinnerの4因子の考え方を踏まえ,洗浄条件と界面特性の関係を示すとともに,防菌・防黴における微生物の初期付着抑制や再汚染低減への応用について述べる。

Key words:
界面活性剤/界面吸着/洗浄/防菌・防黴.