日本防菌防黴学会

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ご挨拶

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令和という新しい時代をむかえて、日本防菌防黴学会も新しい体制でスタートいたしました。新たに副会長に古畑勝則先生と渡部一仁先生を迎えるとともに、新井一義前事務局長に変わりまして高木信治事務局長の体制で開始したことをここにご報告いたします。

本学会は、学術分野別では、医学、歯学、薬学、獣医学、理学、工学、農学、生活科学等の自然科学系の各分野から、また、所属機関別では、公設研究機関、企業、大学、保健所、病院等の諸機関から幅広く研究者、技術者が参加する学際的な組織です。1973年5月に「日本防菌防黴研究会」として発足しましたが、その2年後の1975年に「日本防菌防黴学会」と改称し、現在に至っております。通算すれば4年後には50周年を迎えることになります。

1970年代は日本における高度経済成長期の幕開けであり、その時以来本学会は、微生物制御を中心として、防菌防黴に関わるあらゆるテーマに取り組んで参りました。すなわち、衣・食・住など我々の生活環境、医療環境、介護環境、各種製造環境、さらには様々な生活資材(materials)を、有害微生物から守ることを使命として、科学・技術の発展に努めて参りました。新規の研究成果は、年次大会等の場で発表され、さらにその成果の一部は、日本防菌防黴学会誌(Journal of Antibacterial and Antifungal Agents、年12冊)、Biocontrol Science (年4冊)に原著論文として掲載されます。近年、日本防菌防黴学会誌がとみに充実するとともに、Biocontrol Scienceでも Impact factor が1.0前後で推移しております。Impact factorは会員の皆様方のさらなるチャレンジ精神によって上昇するものと期待しております。

本学会はまた、研究開発の討論の場や技術情報の発信の場を提供することによって、会員および社会に対する貢献にも力を入れております。特に年次大会をはじめとして、微生物学実験講座、GMPとバリデーションをめぐる諸問題に関するシンポジウム、微生物制御システム研究部会、女性研究者の会などの学術講演会は、年間を通して随時企画・開催しております。このような機会を通して、会員相互の技術的研鑽と情報交換ならびに親睦の場として大いに活用されるますことを願う次第であります。

少子高齢化が進む日本にあっては、経済ばかりではなく学問の衰退も懸念され始めております。本学会にとっても、これは大きな問題ではありますが、反面、これまでの混沌と未熟を打ち破り、新しい分野を再構築するのには絶好の機会でもあります。今後なお一層の発展のためには、何よりもまず会員の拡充が必須条件です。本学会の会員は主として3つの分野、すなわち大学、公的機関、および産業界に所属しておられます。中核となるこれら三本の柱を中心として社会的貢献に資する研究の展開こそが会員の裾野を広げることに繋がるものと確信しております。同時にヒエラルキーや派閥主義に陥ることなく、多くの知識と意識を共有し、新しい知見や情報を得られる学会として大成することを期したいと考えています。会員の皆様の愛情と忠言と支持によって、本学会がさらなる発展を遂げますようご協力ならびにご尽力のほどお願い申し上げます。

日本防菌防黴学会 会長 前田広人(鹿児島大学・教授)