微生物は地球上のあらゆる場所に存在する。数多く存在する微生物のうち我々が培養できるもの(目で確認できるもの)は,全体の1%前後に過ぎない。基本的に微生物は肉眼では見えない生物であるが,良い微生物(人間にとって都合が良い微生物)と悪い微生物(人間にとって都合が悪い微生物)が存在し,人々の日常生活に大きな影響を与えている存在である。従って,微生物制御は,我々人類が社会生活を健全に営む上で重要な要因の一つである。人間の生活は微生物との共存により成り立っており,害をなくすための行動は,微生物の挙動を管理,すなわち定量制御するとの考えに基づいて進められることが望ましいと考えられる。微生物制御は,あらゆる手段で適切に実施するのが最善と考えられる。制御法としては,大きく殺菌,除菌,静菌,および遮断等に分類される。また,それらを分類すると,化学的制御,物理的制御,およびその他の種々の制御方法に分類される。今回,「微生物管理のための微生物制御技術の基礎知識」と題して,本講座を開講した。