日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.52,No.3 (2024)

表題:
家庭の安全・安心科学
-家庭における微生物汚染とその対策-
[9]家族がノロウイルス感染!対策の備えはできていますか
著者:
左近直美(地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.52,No.3,pp.103−108(2024)

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は毎冬流行するため,家族がいつ発症してもおかしくない。そして家族がノロウイルスに感染した場合,最も感染リスクが高いのは同居家族である。家庭内で胃腸炎が発生した場合,まずは家族による発症者のケアが優先される。特に小児においては空間を隔てることは難しいため,ノロウイルス二次感染は容易に発生する。そこで食品衛生,施設管理上実施している対策を生活の場である家庭環境に落とし込んだ対策を考えてみたい。

Key words:
Norovirus/Household/Risk factor/Secondary infection.