日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.52,No.2 (2024)

表題:
家庭の安全・安心科学
-家庭における微生物汚染とその対策-
[7]紫外線を使った身の回りにある電化製品と利用の注意点
著者:
篠田浩一,馬渡一諭,高橋 章(徳島大学大学院 医歯薬学研究部 予防環境栄養学分野)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.52,No.2,pp.51−56(2024)

本稿では,紫外線殺菌の成り立ちから,紫外線殺菌メカニズム,紫外線製品の仕組み,紫外線製品利用の注意点,最新の紫外線殺菌研究まで述べた。電子工学の発展により,人々は地表の太陽光には存在しないUV-C波長の紫外線を殺菌に使えるようになった。現在では数多くの紫外線電化製品が身近に販売されており,一般家庭でも手軽に入手できる。基本的に紫外線を装置の外に放射する家庭用電化製品は少ないが,紫外線は扱いを間違えると皮膚や眼を痛めるため注意する必要がある。日本では家庭で安全に扱える電化製品としてPSEマークを製品に表示することが義務付けられている。紫外線製品を選択する際には,PSEマークの表示と,どの紫外線波長をどのように使って殺菌しているのかを確認することが重要である。もしもUV-C紫外線を装置の外に放射する製品であれば,くれぐれも人や動植物には安全基準以上の紫外線が当たらないよう細心の注意を払うべきである。

Key words:
Ultraviolet disinfection(紫外線殺菌)/Ultraviolet light source(紫外線光源)/Far-UVC(遠紫外線)/Electric appliances(電化製品)/Product Safety Electrical Appliance and Materials(電気用品安全法).