日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.52,No.2 (2024)

表題:
化膿性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)の不活化に対するフィトンチッド液の効果(短報)
著者:
野村正人(フィトンチッドジャパン(株)・技術顧問(近畿大学名誉教授)),逢坂達也,谷井真理(フィトンチッドジャパン(株))
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.52,No.2,pp.47−50(2024)

森林浴の大きな効果として,リラクゼ―ション効果以外に消臭,および殺菌効果などがある。その効果に関与しているものに多くのテルペノイドを含むフィトンチッドの存在がある。今回,とくにフィトンチッドがさまざまな菌に対して消臭や殺菌効果があることに着目し,日常生活の中で感染が起きやすい化膿性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes;JCM5674)の発育を抑えることができるかを試みた。その結果,生育時間の経過(0.5→2→24h)に関わらず,菌の発育が抑えられることを確認できた。このことからフィトンチッド液に含まれているテルペノイドが菌の生育を抑えて,不活化に関与しているものと考える。

Key words:
Phytoncides(フィトンチッド)/Streptococcus pyogenes(化膿性レンサ球菌)/Inactivation(不活化)/Deodorizing(消臭)/bactericidal effects(殺菌効果).