日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.51,No.9 (2023)

表題:
密閉高圧容器内における高温・塩素の作用によるレジオネラ属菌に対する不活化効果(原著論文)
著者:
守川 彰,豊島正樹,志賀 彰,勝又典亮(三菱電機(株)),長谷川浩巳,岩松俊哉,藤縄剛史((一財)電力中央研究所),古畑勝則(麻布大学)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.9,pp.531−537(2023)

ビルや病院の給湯器や加湿器などの人工水において,レジオネラ属菌の増殖によるレジオネラ症の感染リスクが高まることが懸念されている。ヒートポンプ式給湯機は,65℃以上の温水でありレジオネラ症の感染リスクは低いが,省エネルギーのために低温で沸き上げとすると感染リスクが高まる可能性がある。そこで本研究ではレジオネラ属菌の高圧,水温,残留塩素濃度依存性を調査し,以下の結果を得た。①圧力0.17MPaG以上,温度30℃以上,水道法で規定されている残留塩素濃度0.10 mg/L以上の密閉容器内において,Legionella pneumophilaは10分以内に3 log以上不活化した。②大気圧0 MPaG,温度46~55℃,初期塩素濃度0.05~0.40 mg/Lにおいて,高温と塩素による相乗的な不活化効果が得られた。③密閉高圧(0.17 MPaG,0.28 MPaG)では初期塩素濃度が低いほど,高温と塩素に加えて,さらに相乗的に不活化が促進した。

Key words:
Legionella(レジオネラ)/High temperature(高温)/High pressure(高圧)/Inactivation of chlorine(塩素不活化)/Hermetically seal(密閉).