日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.51,No.7 (2023)

表題:
抗菌剤の作用機序と最新情報
著者:
冨岡敏一(関西大学 化学生命工学部 非常勤研究員)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.7(記念号),pp.417−423(2023)

抗菌・抗ウイルス加工製品に使われている薬剤は,生活環境に清潔性をもたらす化学物質であるが,その作用機序を充分発揮できる用い方が重要である。製品の使用環境中での使われ方,製造過程での工程環境,効果を最大限に引き出す添加助剤などを考慮した最適薬剤を配合するべきと考える。さらに,目に見え難い抗菌性能が,量産製品のどの部分でも均質に効果の持続性を含めて発揮することで,消費者に満足してもらえる効果を発揮しなければならない。日常生活の清潔性を向上させる製品の企画にあたっては,例えば物理的除菌技術も視野に入れた,薬剤の安全性を第一に配慮し,消費者の信頼を裏切らない「抗菌抗ウイルス製品」を常に念頭に,製品企画を心掛けたい。

Key words:
Antibacterial(抗菌)/Mechanisms of action(作用機作)/Guideline(ガイドライン)/Microbial control(微生物制御).