日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.51,No.3 (2023)

表題:
マイクロプラズマ放電装置のインフルエンザウイルスに対する不活化に関する検討(短報)
著者:
小林寅喆,勝瀬明子,金坂伊須萌,榎本美郷(東邦大学看護学部感染制御学),松尾淳司,山﨑智拡(北海道医療大学医療技術学部),安藤 仁,米山啓子,小澤功治((株)カルモア 技術部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.3,pp.127−130(2023)

プラズマ放電による空気中イオンが細菌やウイルスを殺滅することが報告され,市販の家庭用電気製品にも広く利用されている。しかし,これらの殺微生物効果は,限られた密閉空間での評価が多く,また,その主な作用はオゾンによるものと指摘されている。今回我々は,マイクロプラズマ放電装置を用い空気が流通する開放系でのインフルエンザウイルスの不活化効果について検討した。その結果,滅菌ガーゼに接種した試験ウイルスの感染価(TCID50/mL)の減少率は処理なしの対照に比べ1時間後93.2%,2時間後は99.3%と感染力価の低減効果が見られた。今回検討に用いたマイクロプラズマ放電装置は医療現場やその他環境からの接触感染経路による感染対策に応用が可能であると考えられた。

Key words:
Plasma discharge(プラズマ放電)/Influenza A virus H1N1(インフルエンザウイルス)/Inactivating effect(不活化効果).