日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.51,No.2 (2023)

表題:
環境衛生のバリデーション
[6]食品製造工場における異物混入対策とこれからの展望
著者:
新居由莉(イカリ消毒(株))
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.2,pp.81−86(2023)

私たちが普段口にしている食品は,衛生的で安全安心に食べられることが当たり前となっています。さらに,2021年6月以降HACCPの考え方を取り入れた(もしくは基づいた)衛生管理が食品事業者様の責務となり,更なる安全管理が求められるようになりました。一方でSNSの普及により,情報はより広く,そして速く拡散するようになり,食中毒やケガにつながらない「異物(=HACCPで管理されないハザード)」であっても,企業ブランドに重要なダメージを与えるようになりました。多額の損害賠償や製品回収等を余儀なくされ,場合によっては廃業に追い込まれることもあります。今回は,年間25,000件以上の混入異物検査を行っているイカリ消毒(株)の検査状況から,食品事業者様が特に注意しなければならない3つの異物について,対策を交えながらご紹介させていただきます。

Key words:
Foreign object(異物)/Inspection(調査)/Measures(対策)/Food Safety(食品安全)/Pest Control Operation(有害生物防除).