日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.50,No.12 (2022)

表題:
防菌防黴分野における微生物制御の歴史的経緯と現状
[3]医薬品等ならびに関連分野における微生物制御(その2)−殺菌消毒剤関係全般(歴史的経緯を踏まえて)−
著者:
坂上吉一(元 近畿大学)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.50,No.12,pp.537−543(2022)

微生物制御とは,我々にとって脅威となる微生物を適切に抑える一方,我々にとって良いと思われる微生物を有効に管理することであると考えられる。今回,医薬品等ならびに関連分野における微生物制御(その2)−殺菌消毒剤関係全般(歴史的経緯を踏まえて)−と題して,微生物制御に貢献する殺菌消毒剤を中心に,殺菌消毒剤および消毒に関する年表,主な殺菌消毒剤のリストおよび来歴等,および主な殺菌消毒剤の副作用について,詳細に解説した。さらに,新規殺菌消毒剤であるHM-242,およびOPB-2045とその発展形のオラネキシジンについて,グラム陰性菌(緑膿菌),およびグラム陽性球菌(黄色ブドウ球菌)に対する殺菌効果等を電子顕微鏡による形態学的変化,その他を踏まえて検討した。

Key words:
Disinfectant(殺菌消毒剤)/Historical reasons(歴史的経緯)/Microbial control(微生物制御)/Novel Disinfectant(新規殺菌消毒剤)/Side effect(副作用).