日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.47,No.10 (2019)

表題:
化粧品の防腐技術者のための講座part 2
[4]防腐力試験のブレの原因から見たサンプルの選び方
著者:
松田 潤(化粧品微生物コンサルタント)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.10,pp.431−436(2019)

化粧品の防腐力試験の結果がぶれる原因をいくつか考察し,その中でサンプルが及ぼす影響について述べた。微生物を扱う実験では培地,試薬等により結果がぶれることが起こり得る。そのためには実験法を確立すること,試験実施者によるぶれが無いように訓練等をきっちりやること,さらに実験機器のキャリブレーション・バリデーション等をGMPにのっとり行うことが挙げられる。加えてサンプルのロット・サイズ・製造後の保管時間等の影響もあるため,それらを考慮したサンプルの試験を行い,確実に防腐力を持たせることが必要となる。ここでは実例を挙げ,開発の程度によりどのサンプルを用いることが適切であるかどうかを実例を参考に例をあげてみた。

Key words:
Cosmetic Preservative Effective Test(化粧品防腐力試験)/Batch Size(バッチサイズ)/Stability Test(安定性試験).