日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.47,No.7 (2019)

表題:
損傷菌[3]
損傷菌の検出と計数−培養法における培地成分の影響−
著者:
水落慎吾(日水製薬(株) 研究部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.7,pp.293−300(2019)

損傷菌は,適切な環境さえ整えば損傷状態が回復し,本来の疾病や腐敗を引き起こす機能を回復することが知られている。そのため,損傷菌が多く存在する可能性の高い食品の微生物検査において,検査に使用する培地や培養条件の選定は特に注意する必要がある。
そこで,食品微生物学的見地から損傷菌の実態と特徴,損傷菌の回復に関わる培地やその成分,さまざまな損傷回復の手法などについて,我々の実験データや最近の知見を含め解説する。

Key words:
Food Microbiology(食品微生物)/Injured microorganism(損傷菌)/Recovery(回復)/Medium component(培地成分).