日本防菌防黴学会

学会のご案内

関連情報

  • English

日本防菌防黴学会誌

Vol.45,No.12 (2017)

表題:
新興・再興感染症[3] 後天性免疫不全症候群(HIV)
著者:
矢崎博久(国立国際医療研究センター国府台病院 感染症内科,国立国際医療研究センター病院 エイズ治療・研究開発センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.45,No.12,pp.619−626(2017)

1981年に最初のAIDS発症者が報告されて以降HIV感染者は爆発的に増加し,今日では世界三大感染症のひとつに数えられるようになった。しかし多剤併用による抗HIV療法により患者の予後は劇的に改善してきた。また,治療によるウイルス制御は二次感染予防につながることも明らかとなり,診断率,受診率,治療成功率を向上させることでAIDS流行の終息を視野に入れた戦略が国際的にすすんでいる。

Key words:
HIV急性感染/免疫再構築症候群/cART/テノホビルアラフェナミド(TAF)/90-90-90のケアカスケード/AIDS流行の終息.