日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.45,No.10 (2017)

表題:
ノロウイルス不活化研究および感染予防対策の最新動向
著者:
隈下祐一(サラヤ(株) バイオケミカル研究所)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.45,No.10,pp.479−491(2017)

ノロウイルスの不活化研究やノロウイルス感染対策手法に関する研究は十数年前から盛んに行われるようになり,様々な新しい知見も多く報告されている。また,新しい知見を基にした,新規製剤の開発も進んでおり,ノロウイルス対策に積極的に活用する動きも出てきている。
本総説では,これまで行われてきたノロウイルスの不活化に関する研究結果を紹介するとともに,実際の感染予防対策への応用について,新しい話題も含めながらより具体的に紹介した。また,ノロウイルス不活化研究で用いられている試験方法やノロウイルスの培養に関する最新の話題についても概説した。今後,本総説が,ノロウイルスによる食中毒や感染症を防ぐ対策を講じるための一助になればよいと考える。

Key words:
Norovirus(ノロウイルス)/Sodium hypochlorite(次亜塩素酸ナトリウム)/Ethanol(エタノール)/Infection control(感染予防対策)/Hand hygiene(手指衛生).