日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.45,No.7 (2017)

表題:
滅菌機器の規格と現状,今後の展望 4.滅菌機器メーカーにおける現状と今後の展望 (4-4 過酸化水素低温プラズマ滅菌システム ステラッドについて)
著者:
相楽 真(ジョンソン・エンド・ジョンソン(株) ASPジャパン)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.45,No.7,pp.373−375(2017)

過酸化水素低温プラズマ滅菌システム ステラッドⓇは,ガス化した過酸化水素とそれを前駆体としたプラズマの作用により低温で微生物を殺滅する滅菌器であり,「低温での滅菌処理(約50℃)」「短時間での滅菌(最短24分)」「電源のみで稼働」などの特徴をもつ。主に医療分野において,精密な電子部品や光学部品が組み込まれた器材なども含めた広範囲の医療器材の滅菌に使用されている。特性上,セルロースなど一部素材や液体・粉体などの滅菌処理は推奨されていない。取扱説明書や添付文書を参照し,本滅菌システムの特徴を理解したうえで使用する必要がある。

Key words:
Hydrogen peroxide(過酸化水素)/Plasma(プラズマ)/Sterilization(滅菌)/STERRAD(ステラッド)/Low temperature(低温)/Short time(短時間).