日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.11 (2016)

表題:
アメーバ共培養-LAMP法を用いた水景施設におけるレジオネラ属菌生息調査(短報)
著者:
枝川亜希子,木村明生(大阪府立公衆衛生研究所 衛生化学部),足立伸一(公財)日本建築衛生管理教育センター),松島加代(大阪府健康医療部 環境衛生課),宮本比呂志(佐賀大学 医学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.11,pp.585−589(2016)

アメーバ共培養法とLAMP法を組み合わせた手法を用いて,水景施設を対象としたレジオネラ生息調査を行った。水景水31試料について,培養法は3試料(9.7%),LAMP法は16試料(51.6%),PCR法は6試料(19.4%)が陽性であった。培養法でレジオネラを検出した3試料は,LAMP法及びPCR法ですべて陽性であった。アメーバ共培養法を行った水景水は,LAMP法は13試料(41.9%),PCR法は11試料(35.5%)が陽性であった。アメーバ共培養法で陽性の試料は,アメーバ内増殖能を有するレジオネラ生菌を示しており,より正確な水景水のレジオネラ汚染度を示すものと考えられる。

Key words:
Legionella spp.(レジオネラ)/Amoebic co-culture(アメーバ共培養法)/Loop-mediated Isothermal Amplification(LAMP)/Amenity water facilities(水景施設). 解説内容大意