日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.10 (2016)

表題:
鶏肉および鶏内臓から分離されたCampylobacter jejuniにおけるRandom Amplified Polymorphic DNA(RAPD)法および自動化リボタイピング法による遺伝子型別(短報)
著者:
古田宗宜(中村学園大学短期大学部,九州大学大学院・生物資源環境科学府),奈須敬之,Hoang Minh Duc(九州大学大学院・生物資源環境科学府),梅木晃一(九州大学・農学部),本城賢一,宮本敬久(九州大学大学院・農学研究院)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.10,pp.515−519(2016)

鶏肉および鶏内臓から分離されたカンピロバクター ジェジュニ46株について,RAPD法および自動化リボタイピング法により型別した。その結果,C. jejuni 46株は24種類のRAPD型および25種類のリボグループに分類された。これらのうち6種類のRAPD型では1つのRAPD型内に複数のリボグループが含まれ,また,6種類のリボグループでは,1つのリボグループ内に複数のRAPD型が含まれた。RAPD型およびリボグループを組み合わせることによってC. jejuni 46株は,32種類に詳細に分類することができた。したがって,RAPD法および自動化リボタイピング法を組み合わせる方法は,カンピロバクターの疫学解析において迅速で簡便な分類法として利用できると考えられた。

Key words:
Campylobacter(カンピロバクター)/RAPD typing(RAPD法)/Automated ribotyping(自動化リボタイピング法).