日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.9 (2016)

表題:
給食管理実習室の衛生管理システムの構築[8] 検査室の設計・設備・運用
著者:
岸本 満(名古屋学芸大学 管理栄養学部 環境衛生学研究室)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.9,pp.489−493(2016)

食品衛生検査は実施する立場や目的により分類され,自主検査や行政検査といった呼び名で区別される。自主検査は衛生管理の有効性を点検・評価し食品の品質や製造現場の問題点を発見して改善活動につなぐ役割を果たすことがある。検査室はバイオセーフティの考え方に基づき安全管理のためのハード,ソフトを整えなければならない。給食管理実習室に併設した検査室(衛生管理室)は培養法による衛生微生物検査はもちろん,ATP法による清浄度検査等各種検査が可能である。2016年度から3年生を対象に微生物検査実習を組み込んだ「衛生管理システム」を開講,衛生管理者スキルを修得させる。2016年度前期に4年生対象に実施した授業事例を紹介した。自信を持って衛生管理を遂行するにはエビデンスに基づいたSSOPが必要であり,またHACCP,PRPs等のマネジメントシステムの検証においても試験検査の果たす役割は大きい。

Key words:
食品衛生検査/バイオセーフティ/検査室/自主検査.