日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.7 (2016)

表題:
住宅のフローリングのカビ汚染の現状とその除去法(原著論文)
著者:
村光陽子,越海義明,村上博彦,植松秀行((株)ダスキン),井原 望(関西大学大学院),浜田信夫(大阪市立自然史博物館)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.7,pp.341−347(2016)

32世帯の一般住宅で,フローリングのカビ汚染を調査した。フローリングにもしばしばカビ汚染が見られ,特に板の継ぎ目の溝の部分に多く認められた。好乾性のカビの他,好湿性のAureobasidiumも多く検出された。部屋の中央より窓際や隅に,また,玄関や脱衣室,北向きや西向きの比較的乾きにくい部屋に,多くのカビ汚染が認められた。フローリングのカビ汚染を除去するために,毎日の掃除が有効であることが確認された。そこで,様々な拭き掃除の効果について吟味を行った。

Key words:
Essential oil(精油)/Flooring(フローリング)/Fungal contamination(カビ汚染)/Swabbing method(ふき取り法)/Vacuum-cleaner(掃除機)/Wipe cleaning(拭き掃除).