日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.5 (2015)

表題:
宇宙居住と微生物
著者:
山口進康(大阪大学大学院薬学研究科)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.5,pp.227−231(2015)

国際宇宙ステーションの完成にともない,宇宙居住は現実のものとなり,ヒトの活動範囲は宇宙空間にまで拡がりつつある。宇宙居住環境においても,地上と同様,ヒトは微生物の影響を受けながら生活している。宇宙居住環境は微小重力や宇宙線の曝露に加え,現状では生態系を構成する生物がヒトと微生物に限られる,地上とは全く異なる環境である。このような宇宙居住環境に存在する微生物は,ヒトのみではなく機器に対しても影響を与えることが知られている。そこで,宇宙ステーションや宇宙船内において,微生物学的な安全の確保のために,細菌や真菌を対象とした微生物モニタリングが行われるとともに,宇宙居住環境が微生物に与える影響についての研究が進められている。本総説では,これまでの宇宙居住環境と微生物に関する研究成果を概説する。

Key words:
Microbes(微生物)/Space habitation(宇宙居住)/Microbial monitoring(微生物モニタリング).