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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.7 (2014)

表題:
感染症の現状と展望[8] 皮膚感染症
著者:
阿部美知子(北里大学医療衛生学部),久米 光(北里大学医学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.7,pp.361-367(2014)

皮膚感染症全般について,病原体別に概説した。本症は,ウィルス,細菌,真菌,寄生虫・原虫・有害動物など広範囲の生物や微生物が病原体となる。臨床医は臨床経過や皮疹の観察からこれらを絞り込む必要があり,臨床経験がおおいにものを言う分野である。皮疹には,原発疹と原発疹が時間経過で変化した続発疹がある。キーワードとして基本となる皮疹の種類と性状を列挙した。

Key words:
原発疹;(紅斑,色素斑/皮膚の色調が変化したもの),(丘疹,結節,腫瘤/皮表から隆起したもの),(水泡,膿胞,嚢腫/内容が分かる皮膚の隆起)/続発疹;(びらん,潰瘍/皮膚が欠損したもの),(膿瘍/膿が貯留したもの).