日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.3 (2014)

表題:
空気を用いたマイクロ波放電による空間的アフターグロープラズマにおけるラジカル種および紫外線の殺菌効果(原著論文)
著者:
落合剛志,加藤 勇(早稲田大学先進理工学研究科電気・情報生命専攻)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.3,pp.121-126(2014)

放電ガスに空気を用いた空間的アフターグロープラズマによって低温殺菌を行い,紫外線とラジカル種の殺菌効果の違いについて比較する。紫外線とラジカル種,ラジカル種のみ,紫外線のみの3つの場合に分けて殺菌実験を行う。紫外線で殺菌した場合では,殺菌効果が得られない。紫外線とラジカル種,ラジカル種のみで殺菌した場合では,コロニー数が0になるまでの放電時間は約20[sec]となる。この2つの場合では,圧力が20~100[Pa]の場合では殺菌効果に差が出た。これはチャンバー内のガス圧が低いことによって気流が層流になることによるものである。殺菌効果があり,殺菌試料の表面と裏面同様に殺菌できる100~200[Pa]が最も殺菌に適したガス圧であると言える。

Key words:
Plasma sterilization(プラズマ滅菌)/Escherichia coli(大腸菌)/Spatial afterglow plasma(空間的アフターグロープラズマ)/Microwave(マイクロ波).