日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.2 (2014)

表題:
産業へのオゾンの利用技術[7] 医療分野でのオゾンの利用 オゾン療法および災害・緊急時におけるオゾン水の活用
著者:
神力就子(日本オゾン療法研究所 (有)オゾノサン・ジャパン)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.2,pp.85-89(2014)

オゾンの殺菌作用は1873年Foxにより見出され,世界最初の浄水処理場はドイツのビスバーデン市であった。以来,ドイツでの水殺菌の主流はオゾンである。1935年ドイツの外科医がオゾン療法の大著を著わし,曲折を経ながらもオゾン療法は世界に広まりつつある。本稿ではオゾン療法による治療法,適用症例を紹介した。本誌の目的は防菌にあるが,オゾン殺菌を熱傷,褥瘡,感染外傷に用いてみて,殺菌効果に加え,組織の再生効果の顕著なることから,医師のオゾン使用の信頼感は増している。さらに災害時における医療・衛生管理にオゾン水が貢献でき,使用すべきとの医師の提言が出始め,これを紹介した。筆者はこの提言を社会で傾聴して頂きたいものとして,本誌に執筆した。

Key words:
オゾン療法/熱傷・褥瘡のオゾン水による治療/オゾン水によるインフェルエンザ感染予防/感染外傷のオゾン化オイルによる殺菌・再生効果.