日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.2 (2014)

表題:
住宅内水周りに発生するピンク色汚染の原因微生物に対する精油の抗菌・抗真菌効果(原著論文)
著者:
井原 望(関西大学大学院 理工学研究科),濱田信夫(大阪市自然史博物館),土戸哲明(関西大学 化学生命工学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.2,pp.63-71(2014)

住宅内水周りに発生するピンク色汚染の原因微生物に対するrosemary,teatree,peppermintの抗菌・抗真菌性を評価した。31家庭の水周りから採取したピンク色汚染を調査した結果,細菌のMethylobacterium,酵母のRhodotorula,糸状菌のFusariumが汚染原因微生物であることが分かった。そこで,これらの微生物の標準菌株に対する精油蒸気の抗菌・抗真菌性を寒天蒸気法により評価した。精油20μlへ1日間曝露した場合の阻止円は,全ての精油において対照菌のEscherichia coliに対しては認められなかったが,Methylobacterium mesophilicumに対して80mm以上となった。同様に5日間曝露した場合の阻止円は,全精油において対照菌のCandida albicansに対しては認められなかったが,peppermintではRhodotorula mucilaginosaに対して80mm以上となった。以上の結果より,ピンク色汚染の対策法として精油の利用が有効であると推察した。

Key words:
Essential oils(精油)/Antibacterial and antifungal effects(抗菌・抗真菌効果)/Pink-colored contamination(ピンク色汚染)/Methylobacterium mesophilicum(メチロバクテリウム メソフィリカム)/Rhodotorula mucilaginosa(ロドトルラ ムシラジノーサ).