日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.1 (2014)

表題:
産業へのオゾンの利用技術[6] 植物病害防除への電解オゾン水利用
著者:
富士原和宏(東京大学大学院農学生命科学研究科)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.1,pp.33-38(2014)

食品安全性の向上,環境保全型農業の確立,農作業の安全・快適性の向上,有機農産物生産技術の確立などに向けて,化学合成農薬の代替物となりうる資材や農薬使用量低減に寄与しうる技術が求められている。このような背景から,筆者らは電解オゾン水を利用することで植物病害防除用農薬の使用量低減が可能ではないかと考え,2000年頃より試験研究を進めてきた。ここでは,植物病害防除用農薬の部分的代替物としての電解オゾン水利用に関して,筆者らがこれまで行ってきた実証的研究の概要を紹介する。

Key words:
Electrolytically ozonated water(電解オゾン水)/Disease control(病害防除)/Dissolved ozone concentration(溶存オゾン濃度)/Powdery mildew(うどんこ病).