日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.5 (2013)

表題:
食品産業における洗浄技術の基礎と効率化のための実践ポイント[8]
国際的な合意事項に基づく食品加工機械の衛生構造と評価
著者:
大村宏之((一社)日本食品機械工業会)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.5,pp.275-281(2013)

コーデックス委員会発行する「食品衛生のための一般原則」は,食品の安全確保に必要な国際的な要求である。この原則はHACCPシステムの前提条件として知られる通称GMP(Good Manufacturing Practice)に相当し,食品の製造・加工に用いる機械の衛生面の構造要求を含む。一方,機械類の安全性を定めるISO/JISには,衛生面の構造要求を扱う規格を含むことがあまり知られていない。これら「食品衛生のための一般原則」及びISO/JISは,相互に参照することで食品安全と機械の衛生構造の関わりを俯瞰することができる。本稿は,これら関連文書の相互関係,及びそれらが規定する衛生設計に対する考え方の概要について述べる。

Key words:
Hygienic design(衛生設計)/Hygienic risks(衛生リスク)/Risk based approach(リスクベースド・アプローチ).