日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.1 (2013)

表題:
pH調整次亜塩素酸ナトリウム水溶液の超音波霧化による固体表面上のA型インフルエンザウイルスの不活化
著者:
福崎智司,浦野博水(岡山県工業技術センター), 中山幹男(NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.1,pp.11-17(2013)

湿潤または疑似乾燥状態のA型インフルエンザ(H1N1)ウイルス(Flu V)を対象に,pH 6および 10に調整した次亜塩素酸ナトリウム水溶液(遊離有効塩素:50~1,000 mg/l)の超音波霧化の不活化効果を検討した。シャーレ上の液滴中のFlu Vに対しては,ウイルス感染価の対数減少値は霧化微細粒子(メディアン径4.7μm)の到達FAC濃度と処理時間の積に依存して減少し,3桁以上の対数値減少を得るためには,pH6では64mg・min/m3,pH10では 122mg・min/m3の霧化噴霧が必要であった。不織布上の疑似乾燥FluVに対しては,pH 6および10の次亜塩素酸水溶液の霧化により,10分以内(1.2~2.4mg・min/m3)で5桁以上のウイルス感染価の減少をもたらした。次亜塩素酸水溶液の霧化噴霧は、特に乾燥状態の固体表面に付着したFlu Vの不活化に効果的であることが示された。

Key words:
Influenza A virus(A型インフルエンザウイルス)/Hypochlorite solution(次亜塩素酸水溶液)/Ultrasonic fogging(超音波霧化)/Inactivation of virus infectivity(ウイルス感染性の不活化).