日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.10 (2012)



表 題 細菌の環境認識と適応[3] 付着因子の発現調節と環境因子
著 者 濱端 崇(国立国際医療研究センター研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.40,No.10,pp.641-648(2012)

腸管毒素原性大腸菌(ETEC)の付着因子の多くは線毛性で,シャペロン-アッシャー系によりピリンタンパクを連結しながら外膜通過させ線毛を形成して行く。遺伝子構造もほぼ共通である。付着因子の発現は20℃以下では転写制御因子H-NSにより抑制されているが,37℃になるとH-NSの解離とAraC/XylS型転写因子により活発化する。また外部の炭素源や鉄の濃度も付着因子発現に影響する。これらはETECが腸管内に定着するために獲得した機構と考えられる。

Key words 付着因子/線毛/ETEC/ピリン/シャペロン-アッシャー系/H-NS/AraC-XylAファミリー/CS6.