日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.10 (2012)



表 題 医食住のマイコトキシン[10] マイコトキシンの分析法(1)食品分野 7-4)トリコテセンマイコトキシン
著 者 田中宏輝(サントリービジネスエキスパート(株))
掲 載 防菌防黴,Vol.40,No.10,pp.631-640(2012)

トリコテセンマイコトキシンとは,フザリウム属菌から産生される3環状セスキテルペノイドの構造を有するマイコトキシンの総称である。トリコテセンマイコトキシンは極性が高い,蛍光物質ではない,UV吸収が弱いという特徴を有するため感度,選択性の観点から分析方法に課題があった。しかし近年では液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MSおよびLC-MS/MS)法が開発され,マイコトキシン分析においても広く用いられるようになった。ここではLC-MS法,LC-MS/MS法および飛行時間型質量分析(TOFMS)法によるトリコテセンマイコトキシンの分析例について紹介する。

Key words Analysis of Mycotoxins(マイコトキシン分析)/Trichothecene Mycotoxin(トリコテセンマイコトキシン)/Liquid Chromatography(Tandem)Mass Spectrometry(LC-MSおよびLC-MS/MS)/Liquid Chromatography Time-of-flight Mass Spectrometry(LC-TOFMS)/Clean-up(前処理).