日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.5 (2012)



表 題 抗菌加工製品の抗微生物活性の評価・測定法とその課題[4] AOAC法による微生物試験・評価法
著 者 松岡英明(東京農工大学)
掲 載 防菌防黴,Vol.40,No.5,pp.279-288(2012)

食品の安全性を担保するためには,食品中の危害物質を正確に分析する方法が必要である。AOACはその分析法の妥当性確認(バリデーション)に関して国際的に定評がある。その微生物試験法のガイドラインの最新版が本年2月にウェブ公開された。本稿では,この内容を踏まえた,最新のAOACの考え方を紹介する。AOAC法といえばOMAであり,最もグレードの高いバリデーションプログラムとして知られている。一方,AOACの名は冠しても,簡便型のバリデーションプログラムのPTMが知られている。PTMは,簡便型とはいえ,試験項目はOMAと大略共通しており,実際,PTMはOMAの前段となる。また,バリデーションの中身だけでなく,新規試験法をAOACに提案していくプロセスについての最近の動向についても解説する。

Key words AOAC/Validation(妥当性確認)/Micro-biological method(微生物試験法).