日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.2 (2012)



表 題 濾過滅菌バリデーション
著 者 新谷英晴 (中央大学理工学部)
掲 載 防菌防黴, Vol.40, No.2, pp.81-95 (2012)

濾過膜滅菌バリデーションに関しては PDA で議論され, その対象は液体製剤である。 つまりは濾過可能な医薬品が中心で医療機器に適用されることは非常に稀であり, そのため滅菌バリデーション (主に医療機器に適用) からも記載が抜けている。 その意味で滅菌バリデーションを補完するという意味から濾過滅菌バリデーションについて記載した。 ただし, 既に常識の様になっているバブルポイント試験ならびに拡散試験の記述は割愛し, 濾過滅菌バリデーションの目的, 意義, 方法などに重点をおいて記載した。 濾過滅菌と呼ばれてはいるが, 濾過では菌の死滅は見られず, また SAL の概念は適用できない。 その意味では濾過は滅菌とは呼ばず除菌という範疇に属すると考えるが, 些末である。

Key words 濾過滅菌/バリデーション/液体製剤/アンプル/エンドトキシン.