日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 39, No.4 (2011)



表 題 抗菌技術への取り組みの現状課題□1 環境浄化薬剤 (5)バイオサーファクタント(ソホロリピッド)の工業的生産と洗浄剤への応用
著 者 平田善彦(サラヤ(株)バイオケミカル研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.39,No.4,pp.261-267(2011)

糖脂質型バイオサーファクタントであるソホロリピッド(SL)に着目し,酵母を用いて大量に発酵生産する方法,ならびに簡便な分離精製法をそれぞれ開発し,安価に安定供給することに成功した。さらに,性能面では,優れた洗浄性能を有する低起泡性界面活性剤であることを発見し,このような性質に適した洗浄剤としてジェット噴射型の自動食器洗浄機用洗浄剤の開発に成功した。化学的に非常に安定な酸型SLに関しては,界面活性剤に対する吸着抑制効果を見出し,野菜洗い専用洗浄剤を商品化した。
Key words Biosurfactant(バイオサーファクタント)/Sophorolipid(ソホロリピッド)/Low-Foaming ability(低起泡性)/Rinse effect(リンス効果).