日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.8 (2010)



表 題 環境改善による食品の保存技術[1] 開講にあたって
著 者 高山正彦((財)日本食品分析センター 彩都研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.8,pp.557-560(2010)

食品の保存性を向上させる方法として,以前同学会誌において食品の減菌化・無菌化を目的とした「殺菌技術」,及び食品自身の保存性向上の為の「化学的保存技術」に関する講座を企画した。今回は,各種の食品を取り巻く「環境改善による食品の保存技術」を紹介する。「環境改善による食品の保存技術」とは,食品の製造・加工・販売時に食品を取り巻く環境を微生物的(衛生的)に改善・改良することにより食品の保存性を向上させる技術のことである。具体的には,購入した加工食品の包装内に見かける事の多くなった脱酸素剤・粉末アルコール製剤や揮発性抗菌性物質(AIT),包装技術そのもの,消費者側からは確認できないが食品の微生物的製造環境の改善に大きく貢献しているクリーンルーム(化),及び改良され続けている冷蔵・冷凍技術を取り上げる。
Key words Food(食品)/Preservative technigue(保存技術)/Environment(環境).