日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.8 (2010)



表 題 市販二枚貝での腸炎ビブリオの季節変動(ノート)
著 者 宮原美知子(国立医薬品食品衛生研究所),荒川英二(国立感染症研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.8,pp.515-520(2010)

海水中での腸炎ビブリオの季節変動を見るために東京で購入した二枚貝による腸炎ビブリオの検討を四月から十月に行った。四月から十月まで66検体中77%から腸炎ビブリオが検出された。腸炎ビブリオの検出検体中,27%より tdh が,29%より trh がPCR で検出された。腸炎ビブリオ食中毒発生件数は下がっているが,今回の報告より,海産物に対してさらに注意をする必要があることが分かった。この研究は厚労科学研究費補助金により行われた。
Key words Vibrio parahaemolyticus(腸炎ビブリオ)/MPN(最確数)/tdh(耐熱性溶血毒遺伝子)/trh(耐熱性溶血毒類似毒素遺伝子)/Seasonal change(季節変動).