日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.6 (2010)



表 題 炭素源資化性分析を用いた環境汚染糸状菌の同定および同定精度の向上
著 者 小沼ルミ,瓦田研介(地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 資源環境グループ),渡辺麻衣子,工藤由起子,小西良子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)高鳥浩介(NPO法人カビ相談センター),一戸正勝(東京家政大学家政学部栄養学科)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.6,pp.363-369(2010)

環境汚染糸状菌4属30種30株に対してMicroLog Systemを用いた炭素源資化性分析による同定と同定精度の向上を検討した。同定結果として供試真菌と同一の菌種を示したのは供試真菌30株中17株(56.7%)であり,同定精度に課題があることが明らかになった。由来の明らかな供試真菌を用いてデータベースの補正を行った結果,本研究の供試真菌では比較的高い確率で菌種を識別し同定できることが明らかになった。
Key words Environmental filamentous fungi(環境糸状菌)/Identification(同定)/MicroLog system(マイクロログシステム)/Utilization of carbon sources(炭素源資化性).