日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.10 (2009)



表 題 食品の化学的保存技術[4] 食品の化学的保存技術各論 1)保存料
著 者 柏木 哲(上野製薬(株)品質保証部)
掲 載 防菌防黴,Vol.37, No.10, pp.753-764(2009)

保存料は食品の化学的保存技術として古くから用いられて来た。食品の腐敗,変敗を防止するために有効かつ有用性が認められ,現在も使用されている。しかし,近年の製造から販売に至るまでの衛生化,表示の必要性,食品添加物を添加することの是非などの問題により,保存料の使用にも変化が認められる。本講座では,保存料の中で指定添加物に属するものを取り上げ,性状と安全性,抗菌力と効果などについて基本的な特徴を述べた。保存料の安全性は1日摂取許容量(ADI),使用基準,各種安全性資料・文献により担保されている。また,有効性,有用性は長い使用経験,効果試験資料などによって,良く知られている。今後も科学的な見地に立って,保存料をいかに旨く使うかを考えて行くことが重要である。
Key words 食品/化学的保存技術/保存料/ソルビン酸.