日本防菌防黴学会

学会のご案内

関連情報

  • English
防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.2 (2009)



表 題 食品の微生物検査法と食中毒発生時の疫学調査法[9] カンピロバクター
著 者 横山敬子(東京都健康安全研究センター)
掲 載 防菌防黴,Vol.37, No.2, pp.149-156(2009)

カンピロバクター食中毒は,近年増加傾向にあり,その最も重要な感染源として鶏肉,牛レバーが挙げられる。本食中毒増加の背景には,感染源の食肉を生あるいは加熱不十分な状態で喫食するという食生活の変化が考えられる。また,カンピロバクターは,乾燥,酸素等に弱く,環境中で死滅しやすい特性から食中毒の原因食品が不明となる事例も多い。同一事例から分離された患者由来株を調べると,複数の血清型の菌が検出される事例が多く,このことは,本食中毒が必ずしも同一クローンの菌が原因ではないことを示すものである。
Key words カンピロバクター食中毒/C. jejuni/coli/鶏肉/検査法.