日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 36, No.10 (2008)



表 題 住環境での衛生対策を科学する-浴室汚損微生物の酵素とその利用-
著 者 森山康司(TOTO(株)総合研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.36, No.10, pp.677-687(2008)

浴室を汚損するカビの加水分解酵素につき,各種酵素の生産性,浴室内の基質(栄養源)およびフロラとの関係を概説した。 次いでアルカリ耐性カビの生産するアミラーゼ,セルラーゼ,キシラナーゼ等の諸性質から,これらの酵素が中性に至適を示す新規なアルカリ耐性酵素であることを示した。さらに,浴室から発見した好アルカリ放線菌 Nocardiopsis sp. TOA-1 の生産する新規ケラチナーゼによる毛髪分解,獣毛の脱毛,プリオン分解等の応用についても言及した。
Key words Bathroom/Fungi/Hydrolase(加水分解酵素)/Alkalophilic actinomycetes(好アルカリ放線菌)/Keratinase(ケラチン分解酵素).