日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 36, No.10 (2008)



表 題 食品からの V. parahaemolyticus 迅速検出法の検討
著 者 宮原美知子(国立医薬品食品衛生研究所),荒川英二(国立感染症研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.36, No.10, pp.669-675(2008)

現行法に PCR を組み合わせることにより,早期の判定が可能になると考えられる V. parahaemolyticus を特定できる PCR について第一に検討を行った。プライマーと PCR 条件が決定され,接種実験による検討を行い,3日間かかる寒天平板上での分離と同様の V. parahaemolyticus 検出の結果を検査開始翌日には得られる検討結果を得た。また,定量実験で求める必要があるとされる V. parahaemolyticus の MPN 100/g 以下である判定が4-5時間の培養後に PCR 判定で得られた。さらに検討すれば, PCR を使った生鮮魚介類の V. parahaemolyticus 迅速判定は十分に可能であると考える。
Key words Vibrio parahaemolyticus(腸炎ビブリオ)/Vibrio alginolyticus(ビブリオ・アルギノリティカス)/Rapid detection method(迅速検出法).