日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 35, No.10 (2007)



表 題 青果物/カット青果物の衛生管理法と微生物制御技術[13] 生物学的微生物制御(2) バイオプリザバティブとしての抗菌ペプチドの利用
著 者 檜山圭一郎 (バイオシステム研究所)
掲 載 防菌防黴, Vol.35, No.10, pp.685-694 (2007)

カット青果物の衛生管理と微生物制御のために使われる生物学的微生物制御技術の1つとして, バイオプリザバティブに属する抗菌ペプチドの利用技術があげられる。 そこで今回は, 抗菌ペプチドとして既存添加物リストに掲載されているε-ポリリジン, しらこタンパク抽出物 (プロタミン), リゾチームの3つについて, それらの由来と抗菌活性, 抗菌スペクトルなどの解説, 合剤の市販製剤品名, 実施例をあげて詳しく紹介している。 さらに, 諸外国ではすでに食品添加物として認められており, 我が国でも近い将来使用可能になると予想されるナイシンやぺディオシンのようなバクテリオシンについても解説し, そして現在研究が盛んなディフェンシン抗菌ペプチドの紹介とそれの食品保存料への適用の可能性について解説している。
Key words Cut vegetable (カット青果物)/ Germ- control(微生物制御)/ Biopreservative (バイオプリザバティブ)/ Antimicrobial peptide(抗菌ペブチド)/ Poly-lysine(ポリリジン)/ Protamine(プロタミン)/ Bacteriocin(バクテリオシン)/ Defensin(ディフェンシン).