日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 35, No.1 (2007)



表 題 光触媒抗菌性試験方法
著 者 今井茂雄 (抗菌製品技術協議会 (SIAA)) ((株)INAX 総合技術研究所)
掲 載 防菌防黴, Vol.35, No.1, pp.41-46 (2007)

光触媒抗菌製品は既に国内で販売され, 一方で光触媒機能の疑わしい製品や光触媒によらない抗菌加工製品などの不当表示の出現により, 消費者に対する利益の侵害などが危惧されている。 そこで、 光触媒に関する JIS, ISO 等の公的な規格が必要との共通認識から JIS 原案作成, ISO への国際提案活動が開始された。 抗菌は日本が主導的に進めている分野で, JIS Z 2801及び JIS L1902には含まれてない条件である紫外線を当てることで発現される抗菌効果を評価できる価値はきわめて大きい。 なぜなら, 従来の抗菌剤では得られなかった効果を付加価値として訴求できれば, 企業のみならず, それを購入する消費者にとっても製品選定の物差しになるからである。 抗菌は日本発の概念で無機系抗菌剤も光触媒も日本発の技術である。 試験方法としての妥当性ある国際標準を獲得し, この分野についての国際的なイニシアチブがとれることを期待する。
Key words 光触媒抗菌 / JIS Z2801 / JIS L1902 / 国際標準 / JNLA 制度.