日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 34, No.8 (2006)



表 題 腸炎ビブリオ食中毒の高頻度発生日
著 者 高橋正弘, 鈴木仁一 (神奈川県鎌倉保健福祉事務所), 清水 剛 (国土環境(株)), 中村丁次, 金子精一 (神奈川県立保健福祉大学)
掲 載 防菌防黴, Vol.34, No.8, pp.479-484 (2006)

「全国食中毒事件録」 (日本食品衛生協会編) に集録されている腸炎ビブリオ食中毒の発生件数・患者数を1988年~1997年の10年間について観察し, 発生日の特異性を検討した。
 腸炎ビブリオ食中毒発生の特異日は, 発生件数・患者数の平均値および変動係数によれば, 8月14日, 8月15日, 8月16日, 9月15日および9月16日であった。 中でも, 8月15日は平均値が高く, 変動係数が低く, 毎年発生しやすい日である。
 特異日は8月中旬および9月中旬に集積性が認められた。
 曜日別の発生件数・患者数の発生頻度は, 日曜日が高く, 統計的検定の結果, 有意差が認められた。
 月別の発生件数・患者数の発生頻度は, 8月, 9月, 7月の順に高く, 統計学的検定の結果, 有意差が認められた。
Key words Prevention of food poisoning (食中毒予防)/Vibrio parahaemolyticus (腸炎ビブリオ)/Peculiarity (特異性)/Accumulation (集積性)/Food poisoning outbreak day (食中毒発生日).