日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.47,No.11 (2019)

表題:
物理的微生物制御技術の今とこれから[8]
過熱水蒸気による食品原料の自動殺菌
著者:
照井愼一((株)セイシン企業 営業企画事業部 部長)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.11,pp.463−465(2019)

粉粒体食品原料の殺菌技術として,過熱水蒸気と気流分散を用いて高温・高圧・超短時間加熱をキーワードに殺菌装置が開発された。本装置は乾熱と湿熱の両方の性質をもっており,被殺菌原料を必要以上に濡らす事無く安定的に湿熱の殺菌効果を発揮することができる。それにより被殺菌原料が過熱水蒸気の熱を受け続けているにも関わらず,品温がこの過熱水蒸気の圧力に対応する飽和温度以上には上昇しないのが特徴であり,殺菌原料の色や風味を損なうことなく又,熱による有効成分の変化も最小限に抑える事ができる。それとともに水蒸気による殺菌の為,残存物の心配がなく品質的にも安心であり,短時間且つ無酸素状態での殺菌のために被殺菌原料の酸化も非常に少ない。殺菌を低ランニングコストで処理するために作業者の作業負担を軽減するCIP(定置洗浄),SIP(定置殺菌)にも対応ができるので原材料の切り換えも容易にできるのも過熱水蒸気を用いた殺菌装置の特徴である。

Key words:
Sterilization(殺菌)/Superheated steam(過熱水蒸気)/Automatic sterilization(自動殺菌)/CIP/SIP.