Vol.46，No.5 (2018)

表題：

環境水からのレジオネラ・宿主アメーバ検出とその制御[2]
環境中のレジオネラ属菌

著者：

古畑勝則（麻布大学）

掲載：

日本防菌防黴学会誌，Vol.46，No.5，pp.217−226（2018）

レジオネラ属菌の我国における分布をまとめてみた。土壌や温泉の広い範囲にレジオネラ属菌が生息していることが明らかになり，環境常在菌であることが確認された。近年のレジオネラ症発生状況から現場では感染源対策が急務とされているが，実際には殺菌，除菌対策に苦慮している。あらゆる環境中でレジオネラ属菌ゼロを目標にするのではなく，あくまでもレジオネラ症の発生防止を目的に持続的な衛生管理を心がけることが得策である。

Key words：

レジオネラ属菌/土壌/温泉水/足湯/冷却塔水/給水・給湯水．