日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.9 (2016)

表題:
アジア・アフリカの感染症動向 Ⅳ.アジアにおける21世紀のウイルス感染症
著者:
Mamta Chawla-Sarkar(National Institute of Cholera and Enteric Diseases, India),篠田純男(岡山大学インド感染症共同研究センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.9,pp.457−467(2016)

世界には多くのウイルス性の感染症が存在して,インフルエンザのように変異を続けつつ毎年流行を続けるもの,エイズのように20世紀後半に登場して新たな脅威となったものなど様々なものがあって人類は悩まされてきたが,21世紀に入ってもSARS,MERSなどの新たなウイルス性感染症が登場している。
そして,インフルエンザも新型の登場,強毒性のトリインフルエンザのヒトへの感染などの問題なども生じている。さらに,経済発展を遂げつつある南,東南アジアでは,未だに多くの感染症が発生しており,国際交流の盛んな中で,それらの地域から感染症が日本に持ち込まれる可能性もある。
そこで,本稿では日本との関わりを念頭におきつつ,21世紀になって約15年間のアジアにおけるウイルス性感染症の動向を眺めてみたい。

Key words:
インフルエンザ/コロナウイルス/チクングニヤ/デング熱/麻疹/日本脳炎.