Vol.44，No.4 (2016)

表題：

給食管理実習室の衛生管理システムの構築[4] 実習室の設備と安全衛生～実習室のデザインとペストコントロール～

著者：

岸本 満（名古屋学芸大学 管理栄養学部 環境衛生学研究室），吉田貴信，伊藤健一郎（中央設備エンジニアリング（株） 名古屋事業本部），奥野一弘（国際衛生（株） 名古屋営業所），宮武和史（国際衛生（株） 技術研究所），根本五郎（Sun Studio/根本建築事務所）

掲載：

日本防菌防黴学会誌，Vol.44，No.4，pp.215−224（2016）

給食業務では食材を安全かつ衛生的に受け入れて調理・提供することが必須である。その安全衛生のための一連の流れを体験学習するための機能を有する実習室の設備を計画，デザインした。建築設備設計の立場から給食管理実習室各室の機能と役割，レイアウト，実習室設備（床，壁，升，空調，パネル，自動ドア等）について安全衛生の観点で述べる。また，防虫・防鼠管理や環境保全コンサルの立場から，実習室のペストコントロールについてその基礎と有害動物（害虫）について解説し，薬剤・器材の紹介とオペレーションにも言及した。さらに，建築デザインの観点から，近未来の実習室デザインとして，開かれた実習室であること，食育推進の実験実証の場にもなりうることを提案した。

Key words：

衛生設備設計/HACCP/ペストコントロール．