日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.3 (2015)

表題:
木材劣化の現状とその対策[10] 木材保存剤としての木材保護塗料
著者:
木口 実((独)森林総合研究所)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.3,pp.149−156(2015)

公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が施行され,外装を含めた建築物への木材の使用が増加している。このような外装用木材は,生物劣化等による劣化を防ぐと同時に,太陽光や風雨による表面劣化,美観低下を防ぐ必要性がある。このため,塗料にはっ水剤や防腐,防カビ,防虫剤等を配合した「木材保護塗料」により木材を保護する必要性が高まっている。本講座では,屋外におけるウェザリングによる木材の劣化現象,木材保護塗料の種類と特徴,木材保護塗料による木材の保存,塗装木材のメンテナンス方法等について解説する。

Key words:
木材保護塗料/耐候性/ウェザリング/メンテナンス/含浸形/造膜形.